2025-09-26
一般社団法人AIロボット協会(AIRoA)、NEDOの採択を受け、ロボティクス分野の生成AI基盤モデルの開発に有効なデータプラットフォームの研究開発に着手
一般社団法人AIロボット協会(英表記:AI Robot Association: 以下AIRoA 所在地:東京都文京区 理事長:尾形哲也)は、この度、経済産業省及びNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/ロボティクス分野の生成AI基盤モデルの開発に向けたデータプラットフォームに係る開発」採択事業者に決定いたしました。
本事業では、データ収集・基盤モデル開発・実証を通じて、ロボティクス分野の生成AI基盤モデルに不可欠なデータプラットフォームの研究開発に取り組みます。また、その成果は最大限オープンにし、ロボティクス分野の生成AI基盤モデルの開発に広く還元することを目指します。
■本事業の特徴
本事業は、生成AIに関する最先端の知見と技術力を有する企業・研究機関が集結して推進する点が特徴です。各社が保有する大規模学習・マルチモーダルデータ処理・ロボットシステムに関する技術などを統合し、国際的競争力の高いプラットフォームの構築を目指します。
本事業における最も重要な特徴として、産業界の協力を得て、AI基盤モデルの産業分野への展開を目指すことが挙げられます。私たちは、今後ロボットのAI 化が最も求められている領域として、小売業、製造業、物流業等を対象として選定しており、この領域から着手し、産業界で実際に活用されるAI基盤モデルの開発を目指します。
これらの戦略的な連携と技術基盤の蓄積を通じて、短期的な実証成果にとどまらず、長期的には日本発の産業特化型AI エコシステムの構築とロボット産業全体の底上げに貢献することを志します。
■本事業の目標
本事業では、産業における生成AIモデルを活用したロボットの社会実装の可能性を検証することを主たる目的としております。そのために、本事業では3つの目標を掲げ、プロジェクト実施予定期間内での達成を目指します。
① データプラットフォームの開発に向けて収集するデータ:実験環境及び実社会環境において、モデル開発に十分量で世界的に競争力のあるデータを取得する高品質データセットを構築します。
② データプラットフォームのデータを用いて開発した生成AI基盤モデル:複数ロボット種・ユースケースにおいて汎用的な知識転移・スキル学習が可能な性能を有する基盤モデルを構築します。
③ 上記の生成AI基盤モデルの実環境における評価・検証:小売、製造、物流業界を中心に、基盤モデルを応用した個別モデルを実環境 (またはそれに類似した環境) で社会実装し、その結果を基に商用展開の可能性を検証します。
■再委託先
Telexistence 株式会社
株式会社 ABEJA
国立研究開発法人産業技術総合研究所
国立大学法人東京大学
国立大学法人九州工業大学
清水建設株式会社
大和ハウス工業株式会社
三菱電機株式会社
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■プロジェクト実施予定期間
2025年10月1日~2029年8月31日
■事業予算
205億円
■一般社団法人AIロボット協会の目指す世界
AIRoAは、AIロボットの社会実装を通じて人と技術が共生する未来を切り拓きます。社会課題の解決、産業競争力の強化、そして持続可能な社会の実現に向け、産官学の枠を越えた連携を深めながら、イノベーションを世界へ発信してまいります。私たちは、人に寄り添い、新しい価値を創造するロボットの普及に尽力し、安全で豊かな社会の実現に貢献してまいります。
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