2025-12-18
国産汎用ロボット開発コンペティション
プレエントリー受付開始
一般社団法人AIロボット協会(以下「AIRoA」)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」)委託事業の一環として、「国産汎用ロボット開発コンペティション」の参加企業のプレエントリー(※)受付を開始します。
※プレエントリーとは、正式応募前の事前登録です。プレエントリーの審査を通過した企業には、本文書には記載していない詳細条件を含む実施要項を提供しますので、内容をご確認の上、正式応募をご判断ください。
1. 概要
本コンペティションは、日本のロボット産業の競争力強化を目指し、実用レベルの汎用ロボット(双腕モバイルマニピュレーター)の開発・製造を促進するものです。
本コンペティションおよびその後の改良期間、量産体制構築期間では、AIRoAが指定する仕様や評価基準を満たしたロボットについてAIRoAに納入いただき、改善のフィードバックを通じて改良と量産体制構築をしていただきます。完成した量産機は、NEDO委託事業(※)のロボット基盤モデル開発に用いるデータ収集用ロボットとして活用致します。
※NEDO委託事業「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/ロボティクス分野の生成AI基盤モデルの開発に向けたデータプラットフォームに係る開発」
コンペティション期間(2026年3月〜9月):
• 開発・製造期間(2026年3月〜9月):参加企業はAIRoAが指定する仕様に基づき汎用ロボット(双腕モバイルマニピュレーター)の試作機を開発・製造
• 試作機納入(2026年9月):AIRoAが指定する仕様を満たした試作機をAIRoAに納入
• 実演イベント(2026年9月):参加企業は、AIRoAが設定する評価タスクをテレオペレーション(遠隔操作)で実演。メディア取材を予定
• 試作機の総合評価(2026年9月):性能評価と、計画書ベースでの実用化要件評価の2軸により総合的に評価し、改良期間への進出可否を判定
※性能評価は開発・製造期間中にも随時実施します。実用化要件評価とともに評価基準を早期に達成した企業は、その後の改良期間に前倒しで進むことができます。
コンペ終了後のスケジュール:
• 改良期間(2026年9月〜2027年3月):試作機の評価基準を満たした企業は本期間に進み、AIRoAが提示する改善項目に基づいて改良機体を製造
• 改良機納入(2027年3月まで):一定台数の製造を完了した企業から改良機体をAIRoAに納入
• 改良機の評価(2027年3月まで):AIRoAが提示した改善項目の達成状況を評価
• 量産体制構築期間(2027年3月〜):AIRoAが提示した改善項目を達成した企業は本期間に進み、量産体制を構築
• 量産機納入・活用開始(2027年7月以降):2027年7月以降(遅くとも9月まで)に量産機のファーストロットが完成することを条件に量産機を順次納入(※1)し、データ収集用ロボットとして活用を開始
※1 全数の一括完成および納入は不要
※金額、台数、その他詳細条件は、実施要項に記載します。実施要項は、プレエントリー後、審査通過企業に対してNDA締結の上、提供します。
2. 参加メリット
2.1 ロボット納入機会
1.概要でも述べたとおり、本コンペティションでは、以下の3つの段階で、開発・製造したロボットをAIRoAに納入する機会が用意されています(一社選定方式ではありません)。
・試作機
納入条件:コンペ参加企業として選定され、AIRoAが指定する仕様を満たすこと
納入時期:2026年9月
・改良機
納入条件:試作機の評価基準を満たし、かつ一定台数の製造を完了すること
納入時期:2027年3月まで
・量産機
納入条件:改良機の評価基準を満たし、かつ量産機のファーストロットが完成すること
納入時期:2027年7月以降
※金額、台数、その他詳細条件は、実施要項に記載します。実施要項は、プレエントリー後、審査通過企業に対してNDA締結の上、提供します。
2.2 開発・製造支援
希望する参加企業に対しては、開発・製造に必要な一部ハードウェア部品の貸与、リファレンス仕様の提示等を通じてコンペティションでの試作機の開発・製造を技術的に支援します。
2.3 販路開拓支援
開発・製造したロボットの市場投入を支援するため、AIRoAが実施する産業別ユーザー企業へのヒアリング結果を参加企業に共有し、市場ニーズに基づいた開発・製造を支援します。また、小売業、製造業、物流業、建設業等の導入候補企業とのマッチング機会を提供します。
2.4 メディア取材によるPR機会
2026年9月の実演イベントではメディア取材を予定しています。自社の技術PRや企業認知度向上に繋げることができます。
3. 評価方法
以下の2軸で評価します:
• 性能評価:開発・製造期間中および実演イベント(2026年9月予定)にて、AIRoAが設定する評価タスクをテレオペレーション(遠隔操作)で実演し、成功率、スピード、出来栄え(品質)等の観点で評価します。自律動作は評価対象外です。
• 実用化要件評価:量産計画・普及計画、保守メンテナンス体制等の計画書を評価します(詳細は実施要項にて提示)。
3.1 評価タスクの概要
以下は評価タスクの概要の一例です:
• 家庭環境を想定した多様な物体のPick-and-Place
• 家庭環境を想定した清掃作業
• 家庭環境を想定した扉開閉・部屋間移動
• 小売環境を想定した商品陳列・在庫管理作業
• 製造環境を想定した柔軟物操作
• 製造環境を想定したツール操作
• 物流環境を想定した仕分け作業
※具体的なタスクリストは実施要項に記載します。実施要項は、プレエントリー後、審査通過企業に対してNDA締結の上、提供します。
4. 全体スケジュール
時期
内容
2025年12月18日:プレエントリー受付開始
2025年12月22日以降(予定):プレエントリー審査通過企業にNDA締結の上、実施要項・応募書類のフォーマットを提供
2026年2月初旬:応募締切
2026年2月中旬まで:審査結果通知・採択企業決定
2026年3月初旬 :• 試作機の納入および支払いに関する合意形成
• コンペ開始
• AIRoAが指定する仕様に基づき試作機開発・製造開始
2026年3月〜9月:試作機開発・製造期間(6ヶ月)
2026年6月頃:交流会実施(参加企業間の技術交流・進捗共有・知見共有)
2026年9月:• 実演イベント実施(AIRoAが設定する評価タスクをテレオペレーションで実演)
• 試作機納入・支払い:AIRoAが指定する検収条件を満たした企業が対象
• 試作機の総合評価
2026年9月〜2027年3月:• 改良機の納入および支払いに関する契約締結
• 改良期間(試作機の評価基準を満たした企業が本期間に進み、AIRoAが提示する改善項目に基づいて改良機体を製造)
2027年3月まで:• 改良機納入・支払い: 試作機の評価基準を満たし、かつ一定台数の製造を完了した企業が対象
• 改良機の評価
2027年3月〜:• 量産機の納入および支払いに関する契約締結
• 量産体制構築期間(AIRoAが提示した改善項目を達成した企業が本期間に進み、量産体制を構築)
2027年7月以降:• 量産機納入・支払いおよび活用開始:2027年7月以降(遅くとも9月まで)に量産機のファーストロットが完成することを条件に、量産機を順次納入し、データ収集用ロボットとして活用開始
※状況により、スケジュールを変更する場合があります。
5. 参加資格・条件
• 日本国内で登記されている企業・団体であること
• ロボット開発・製造の実績または計画を有すること
• 6ヶ月間の開発・製造期間(2026年3月〜9月)に対応できる体制を構築できること
• 長期的な保守メンテナンス体制を構築できること
• 量産・市場展開を見据えた計画を検討できること
• NEDO事業の規定に基づく各種契約条件に同意できること
※複数企業によるコンソーシアム形式での参加も可能です。詳細は実施要項をご確認ください。
6. 参加申込方法(プレエントリー)
本コンペティションへの参加をご検討の方は、以下のプレエントリーフォームからお申し込みください。
【プレエントリーフォーム】
https://forms.gle/aKkDxsP1KJJQXFvs6
プレエントリー後は、以下の流れで進みます:
① プレエントリー内容を参加資格・条件に照らして審査し、審査通過企業のみに10営業日以内(年末年始12/29-1/4を除く)を目処にご連絡いたします(審査結果の理由は開示いたしません)
② その後、実施要項の情報の取り扱いに関する秘密保持契約(NDA)締結の上、実施要項と応募書類のフォーマットを提供します
③ 実施要項確認後、正式応募をご判断ください
7. 問い合わせ先
一般社団法人AIロボット協会(AIRoA)
開発コンペティション事務局
E-mail:hw.comp@airoa.org
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